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ニュース

退職教員挨拶

【英語文化コミュニケーション学科 山田由紀 教授】
在職中は皆様に大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。授業や論文指導を通して、学生の皆さんから多くのことを教えていただきました。一人ひとりが文学作品や映画と向き合い、自分の言葉で考えを共有する姿に触れ、英語の新たな魅力、そして生き方に気づかされる日々でした。ゼミ生の皆さんと展示を作成し参加させていただいた大学祭も、楽しい思い出です。ありがとうございました。 外国語外国文学科の時代に着任し、シスター方、教職員の皆様とご一緒にお仕事をさせていただく機会に恵まれましたこと、貴重な経験となりました。最後の年度の研修では聖心の教育哲学を見つめなおすことができ、感謝しております。本学での経験の意味を振り返りながら、感謝の気持ちを忘れずにこれからも歩んでまいりたいと存じます。

【日本語日本文学科 川津誠 教授】
聖心女子大学に参ったのは30年前、平成7年4月でした。この年は1月に阪神淡路大震災が、3月に地下鉄サリン事件が起きた年です。山形県ののんびりした田舎で過ごしていた私は、東京に行って大丈夫か、と周囲から心配されたものでした。強く印象に残っているのは、4月の新学年の講義が始まって最初の頃でしたか、大阪出身の学生が、友人が震災の犠牲になった、と話してくれたことです。大学に何を期待するか、という話をしたときのことで、友人の分まで頑張る、とその学生はいわば型どおりに締めくくったのでしたが、大学で学ぶことがそういう意味を持っている学生がいる、そういう学生は少なくないのだ、ということが心に残りました。彼女等に応えられる授業をしていかなければ、と思ってから30年。これから、己の聖心での歩みをゆっくり振り返ってみることにします。

【史学科 佐々木恵介 教授】
1992年、思いがけずに呼んでいただき、33年間勤務することになりました。最初のうちは女子大学という環境に馴染めるかどうか不安だったような記憶があるのですが、今となっては何が不安だったのか思い出せません。ともかく、日本古代史という、今から千年以上前を扱う学問に付き合ってくださった学生さんには深く感謝しています。十数年前からは大学の運営に関わる仕事が多くなり、しんどいことも多々ありましたが、いい加減な性格が幸いしてか、おおむね楽しく過ごすことができました。この点、教職員の皆様に厚く御礼申しあげます。退職後は(といっても非常勤での仕事が若干あるのですが)、体が動くうちに、コロナの時にいろいろと計画していた旅行ができればよいなと考えています。

【心理学科 石黒千晶 専任講師】
心理学科では、芸術文化や創造性の心理学をテーマに、ゼミや授業を担当させていただきました。授業やゼミを通じて、美術館を訪問したり、企業とのワークショップを開催したりする中で、学生の皆さんから多様な考えや意見をいただいたことを嬉しく思い出しています。アート鑑賞や、ワークショップの活動の中で学生の皆さんと対話を重ねることで、私自身も多くの学びを得ることができました。聖心での経験を通じて得た問題意識や問いを、今後の教育や英皇娱乐へと発展させていきたいと考えております。短い間でしたが、教職員の皆様、そして学生の皆さんには温かく迎えていただき、心より感謝申し上げます。新天地においても、皆さんに届くような教育?英皇娱乐を進めてまいります。本当にありがとうございました。

【教育学科 今川恭子 教授】
2009年4月に着任してから、15年間という長きにわたりお世話になりました。これまでに出会った学生の皆さま、お世話になった教職員の皆さまと共に私自身が多くを学ばせていただいた貴重な年月でした。この場を借りて心から感謝申し上げます。音楽学?音楽教育学を専門とする立場から、聖心ならではのリベラル?アーツ教育を希求し、未来社会を担う教員?保育者を育てるというのが、私の主な仕事であったと思います。これらは車の両輪のように見えますが、両輪というよりも一体的な探究の道でした。授業では試行錯誤も多々ありましたが、学生さんたちのみずみずしい感性に触れることは実に楽しく、そこから多くの学びを得ました。COVID-19の感染拡大によって音楽さえもオンライン授業になったときには、音楽の大切さを実感し、音楽なしには人間社会が成り立たないと実感しました。聖心での学びの成果を、今後も自分なりのペースでまとめ、発展させていきたいと思います。ありがとうございました。

【教育学科 河邉貴子 教授】
2006年に着任して定年を迎える今春まで、素晴らしい同僚、職員の方々、学生たちとの出会いのおかげで充実した日々を送ることができました。逆に大学に何が貢献できたかと問われたら、閉校した聖心女子専門学校保育科のノウハウを引き継いで保育士養成課程を設置する業務に携われたこと、それに伴い2号館に子育て支援室(マーガレットルーム)を開設できたことと答えようと思います。多くの卒業生がお子さんを連れて遊びに来てくれています。女子大学ならではのリカレントの場として機能していますし、小さな子どもと親ごさんが歩く姿はキャンパスの多様性を広げていると思っています。私はこの緑豊かなキャンパスが大好きで、パレス前の大クスノキの緑を見上げるだけで幸せな気持ちになっておりました。学生と立ち上げた園芸部グリーンサムでの畑仕事も存分に楽しみました。やりたいと思ったことを応援してくれるおおらかな気風がこれからも守られますように。長い間お世話になりました。本当にありがとうございました。