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「持続的開発目標(SDGs)を捉え直す~持続可能な都市部の食用緑化演習~」学外研修報告

グローバル共生英皇娱乐所の客員英皇娱乐員TULADHAR, Astha(トゥラダール アスタ)氏による講義「持続的開発目標(SDGs)を捉えなおす~持続可能な都市部の食用緑化演習~Urban Sustainability- Edible Greenery for Cities」の一環で、7月20日にフィールドワークを実施しました。

梅雨が明け、天気に恵まれた一行は燦燦と降り注ぐ太陽の下、村上孝憲氏および三菱地所株式会社 松井宏宇氏に約2時間かけて皇居周辺の街路樹の種類や生態系、新東京ビルの屋上養蜂についてご案内いただきました。

前回5月の訪問の際は、都市における植物界に注目した屋上菜園の見学でしたが、今回は動物界へと世界を広げ、コミュニティをつなげる役割としての「蜂(ハチ)」に注目したフィールドワークを特別に依頼しました。生態系において「授粉者」の役割を果たすハチは2キロメートル以上も飛び回ると言われ、周辺環境の「緑化」を助けます。今日、世界的にハチの個体減少が指摘される中、東京の都心部でも複数の養蜂プロジェクトが進められていますが、その一つを今回見てきました。

履修生たちは松井氏と村上氏のガイドに導かれ、東京駅周辺の官民連携による都市再生や新東京ビルの屋上養蜂における企業間連携など、都市ならではの取り組みの現場を見学しました。ビルの屋上養蜂の見学では、ミツバチの生態系を通して、私たちが普段いただいているハチミツがいかに貴重な「いのち」なのか、日々の暮らしを振り返る機会にもなった様子でした。フィールドワーク後の感想によると、ビルに反射する光によってできた木陰やその反射光による光合成で植物が成長している様子に触れ、「都会でも自然を感じられる場所を残し、共存することが大切だ」と感じたり、都会にある自然環境を「芸術的」と捉えたり、都市の緑化が人間への癒し効果があることを発見するなど、履修生たちはそれぞれ様々な学びを得ることができたようです。翌週、ご家族を連れて同じルートを散策し、自身が学んだことをご家族に説明することが、さらに新たな気づきをもたらしたという履修生もいました。今回の見学は、自然界での植物とハチの繋がり、そして都市部における私たち人間との共存のバランスについて、学生たちが考える良い機会となりました。

このような都市におけるサスティナビリティの優良事例を参考にさせていただきながら、本学グローバル共生英皇娱乐所の緑化プロジェクト1でも、引き続き学生、職員、教員と協働で実施して参りたいと思います。

(グローバル共生英皇娱乐所助教 神田和可子)

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1本学の2024年度教育改革等推進事業「4号館緑化に基づくPBL推進プロジェクト -アーバン?サステナビリティの実現に向けて-」(期間:2024年4月1日から2026年3月31日)

 

松井氏による街路樹の説明
村上氏による屋上養蜂の説明
ミツバチが巣をつくる「巣枠」