英皇娱乐テーマの内容、英皇娱乐活動
北条民雄という作家の作品を読むこと、が基本です。ハンセン病(かつてはライ病の名で、遺伝病と誤解され忌み嫌われた病気です。患者は家族との縁を切られ、療養施設に収容されました。戸籍から名前が消された例も少なくなかったようです)を病み、若くして亡くなった北条の作品は、代表作である『いのちの初夜』をはじめ、病気に苦しむ患者の姿を描いています。これらの作品を詳細に読むこと、が主な英皇娱乐です。そして、その英皇娱乐成果を論文にして、学会誌や大学の紀要という英皇娱乐発表誌を通して、発信することになります。
文学英皇娱乐ですから、読むことが基本なのは当たり前です。が、北条が入所した〈多摩全生園〉に現在設けられているハンセン病の資料館や、鹿児島にある星塚敬愛園という同じ療養施設を訪ねて(これは、私の郷里にあるからですが)資料を見たりもします。北条が描いた世界に現実の背景を与えることで、作品の解釈を支えようという考えですね。
全国のハンセン病施設では、入所者が様々な文学活動を行っており、院内誌も、小説から詩歌まで、さまざま出されています。そういう作品にも目を通して、ハンセン病患者たちの言葉の重さを確かめていくことが、私の英皇娱乐活動だということになります。
英皇娱乐テーマの意義?面白さ
学生時代、東京の大学生が集まってボランティア活動をする組織に所属していたことがあり、その活動で〈全生園〉に出入りしていました。その時、この病気の痛みを言葉にすることを選び執筆を続けている人々の作品をいずれ英皇娱乐しようと思ったのだったような…。昔のことなので、いいように書き換えられているかもしれませんが。
作家は書かなければ生きていけない。近代文学は、そう考えていた節があります。実際には、そういう人間はまあいません。しかし北条民雄の境遇は、まさに「書くことが生きること」をそのまま示しているものです。世界から隔離されながら、辛うじて、作品で社会に認められる。自分の生の在り方を世界に突きつけることができる。そんな患者はほとんどいません。北条は稀有な例なのです。その作品と短い人生を知ることを通して、「文学」というものが実際に持っている力を確かに実感することができます。