コード TF17-01
授業科目 家族?社会システム英皇娱乐特論Ⅶ
副題 (途上国の開発と政治社会システムの課題)
副専攻
特記事項
担当者 稲田 十一
単位 2
期?曜時 前期 集中
対象学年 学部3?4年生も可

学習目標
 途上国の社会システムの実情と国際協力の現場の状況を、学際的アプローチで具体的に分析する。24年度は、途上国の現地の社会生活の実態を調査した社会調査の事例としてカンボジアやバングラデシュ、ミンダナオなどを取り上げ、途上国の政治経済社会システムの実情と課題を理解すると共に、途上国における社会調査や統計的分析の方法論についても理解?習熟することに重点を置く。
授業概要
 講義は合計3日の集中講義形式で行う。1日目は、開発の基本的な概念と途上国の社会システムが抱える課題について集中的に解説し、2日目以降の実例を理解する基礎を学ぶ。2日目は、具体的な途上国の社会調査事例として、カンボジアの都市と農村で実施した社会調査を取り上げながら、その政治経済社会システムと社会生活の実態について理解すると共に、調査分析手法を検討する。3日目は、バングラデシュの都市?農村の調査事例?既存文献を紹介し、とりわけ小規模金融や携帯電話普及のインパクト等を検討する。2日目及び3日目は、受講生による報告を交えたゼミ形式を併用しながら授業を進める。受講生は、最終的には、関連するテーマの中から選択した課題についてのショート?レポートを提出することが期待される。
テキスト
 特に決まった教科書はないが、関連資料のうち基本的な文献?論文のコピーを、受講生に事前に配布する。
参考文献?課題図書
 関連文献は数多いので、個別テーマと受講生の関心に応じてその都度紹介する。上記基本文献以外にも、講義資料を講義時に随時配布する。
受講生への要望
 必ず初回の講義に出席し三日間の講義?ゼミを受講することが大前提である。短期間の集中的な講義とゼミとなるため、受講者の意欲?努力が必要であろう。
評価方法
 授業への出席?参加状況と報告?レポー卜の内容により評価する。関連文献を読み、1回は報告をし、ショート?レポートを書くことが、単位取得の条件となる。
授業計画
1.一日目(1)授業の進め方、講義の概要説明
2.一日目(2)開発とは何か、援助とは何か?
3.一日目(3)途上国の政治?経済?社会システムが抱える課題と議論の動向
4.一日目(4)具体的事例の概要紹介-カンボジア等
5.一日目(5)具体的事例の概要紹介-バングラデシュ等
6.二日目(1)インドシナ三国の社会関係資本調査と分析手法
7.二日目(2)カンボジアの歴史と政治経済社会システムの変容
8.二日目(3)カンボジアの都市と農村での社会調査
9.二日目(4)途上国における近代化のインパクト
10.二日目(5)開発?民主化?安定の相互関係
11.三日目(1)バングラデシュの社会調査事例?文献
12.三日目(2)小規模金融と社会起業について
13.三日目(3)携帯電話普及のプロセスとインパクト
14.三日目(4)生計向上支援の例-ミンダナオ等
15.三日目(5)授業のまとめ、レポートの説明等
自由記述欄

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