コード
DF22-01
系列
系列:西洋史
授業科目
ヨーロッパ中世史Ⅰ
副題
(―中世都市のエリート:司教座参事会員の世界―)
副専攻
D3
担当者
印出 忠夫
単位
4
期?曜時
通年 水2
対象学年
2?3?4年
特記事項
授業概要
ヨーロッパ史あるいはキリスト教文化に関心を持つ人でも、司教座参事会員について知っているという方はそう多くないでしょう。パリやケルンにあるような大聖堂(カテドラル)を根拠地にして、地域の教会のリーダーである司教を補佐した聖職者集団、といえば何となく分かっていただけるでしょうか。実は彼らこそ、近代にまでつながるヨーロッパ都市の代表的な知識人エリートだったのです。
課題?評価
主にレポート。時おり、理解度チェックのための小テストを実施する。
テキスト
特になし。
参考文献
授業中に指示する。
受講生への要望
一種の中世ヨーロッパキリスト教史です。分かり易い講義を心がけますが、決してやさしいテーマではありません。
授業計画
おおむね以下のような段階を踏んで授業を進めてゆきたいと思っています。
〈前半――制度のおこりから13世紀まで――〉
1)司教座参事会――その起源と制度の発生――
2)クローデガングの規則
3)カロリング時代の改革
4)9世紀から10世紀
5)11世紀――グレゴリウス改革時代――
6)12世紀
〈後半〉
後半は、13世紀から15世紀(中世後期)における司教座参事会および参事会員のあり方について、その出自?教養?経歴?教会および世俗世界での活動など、社会学的な方法も用いて、多角的な視点から明らかにしてゆきます。
それぞれの地方都市のエリート層を形成していた参事会員たちが、中世の終わりになって、各国の国王やローマ教皇を核として形成される中央集権的権力機構の中で、次第に一種の官僚としての役割を果たすに至ったことを示してみたい、と思っています。
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